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人工甘味料の種類:「アセスルファムK」


人工甘味料の功罪特集記事 (人工甘味料の歴史) で、大まかに人工甘味料の説明をしましたが、当項目では現在使用されている、個々の人工甘味料の種類について詳しくまとめています。
 
アセスルファムK(アセスルファムカリウム)は、ジケテンを原料としアセスルファム環をつくり、水酸化カリウムで中和して生成される人工甘味料の一つ。1967年、ドイツのヘキスト社(当時)の研究者カルル・クラウスらが、オキサチアジノジオキサイドの多くが甘味を有する事を発見し、その誘導体について徹底的な研究を行った結果、6-メチル-1,2,3-オキサチアジン-4(3H)-オン-2,2-ジオキシド (6-methyl-1,2,3- oxathiazine-4(3H)-one 2,2-dioxide) のカリウム塩という化合物を開発した(※後にアセスルファムKと呼ばれる)。
 
日本では2000年4月に食品添加物に指定され、使用する事が出来るようになる。水に溶けやすく砂糖の約200~250倍の甘味を持ち、甘味質が柔らかで後に残らないという甘味料に適した性質を持つ。また、アスパルテームと違って酸性・高温条件でも変化しにくいので、炭酸飲料のほかクッキーなどの焼き菓子にも利用できる。
 
アセスルファムKの弱点は、唯一で最大であるほんの少しながら口に苦みが残る味質で、アスパルテーム以上に優れた性質を持ち合わせていたが、これが味質に関しては砂糖をはじめとする糖類に歯が立たないのが現状である。
 
そこで考え出されたのがブレンドという手法。甘味料同士をブレンドする事により、互いの後味をマスキングするため一層砂糖に似た味が得られ、更に相乗効果によって単独で用いられるより甘味が増すといわれている。人工甘味料のブレンドに関する研究は、結果が売り上げに直結しているだけにかなり盛んに行われている。この結果が顕著に見られるのは、糖質が味に直結する飲料水であろう。逆に、市販されている漬物などの甘味料は、ほぼ人工甘味料一択であるが、その糖質による味の変化に対してはさほど気にされることはない。
 
人工甘味料の完成度に関しては、日本でなじみのあるコカコーラ社の「ローカロリーコーラ」を例に出すと非常に分かりやすい。
 
コカコーラ社の初のローカロリーコーラは、1962年、Alpha計画を発動し全く新しいコーラブランド「TaB」を立ち上げ販売した、ローカロリーコーラ「TaB」(ブランドと同一名称)であった。甘味料は「サッカリン」を使用し「0カロリー」だが、コーラの味はするが香りが薄く、後にサッカリン独特の苦味が少し残る。
 
日本では1984年発売の「コカコーラライト」が初の登場。アスパルテームのみの「0カロリーコーラ」であった。しかし、一般には受け入れられず、ほどなくして1991年にアスパルテームと加糖を併用した「コカコーラライト」(ローカロリーコーラ:12kcal/100g)が発売される。1992年に再び、「0カロリーコーラ」として「カフェインフリーダイエットコーク」(初代コカコーラライト同様100%アスパルテーム)が発売されるが、やはり味が受け入れられなかった。その後、「コカコーラライト」と「ダイエットコーラ」は、いくらか味の改善された0カロリーの「ダイエットコーラ」として定着したが、その味から「レギュラーコーラ」とは違いメジャーにはならなかった。
 
しかし、ローカロリーコーラは、アセスルファムKが認可された2000年頃から、その姿を変え始める。
 
2004年6月7日、次世代のコカコーラとして「コカコーラC2」(ローカロリーコーラ:19kcal/100g)が発売される。「コカコーラC2」は砂糖・果糖ぶどう糖液糖に、スクラロース、アセスルファムK、アスパルテームをブレンドしたものを甘味料として使用したもので、今一つメジャーにはならなかったものの、お世辞抜きに以前のコカコーラライトよりもおいしいと言える反響は大きく、人工甘味料の可能性を十分に感じさせるものだった。
 
その後、2005年に三度「0カロリーコーラ」として「コカコーラZERO」が発売される。甘味料は人工甘味料のみで、アセスルファムK、アスパルテームをブレンドしたもの。人気は上々で、現在の人工甘味料ブレンドの技術は、かなり完成度の高いものである事が分かる。
 
アセスルファムKは、唯一であった弱点がブレンドという技術によって改善され、今後アスパルテーム以上に、人工甘味料の主役となるのは間違いない。

 

人工甘味料の功罪特集記事 ~目次~


人工甘味料の功罪特集記事 (人工甘味料の概要)
人工甘味料の功罪特集記事 (人工甘味料の歴史)
人工甘味料の功罪特集記事 (人工甘味料の功績)
人工甘味料の功罪特集記事 (人工甘味料の罪過:人体への危険性)
人工甘味料の功罪特集記事 (人工甘味料の罪過:カロリー計算能力の混乱)
 
■人工甘味料の種類
・ サッカリン
・ アスパルテーム
・ チクロ
・ アセスルファムK

 

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